原子力防災シミュレーション

A. おおむね5km圏内

おおむね5km圏内

原子力発電所からおおむね5km圏内の区域は、放射性物質が発電所の外に出る前の段階から避難できるように準備する区域です。
PAZ（Precautionary Action Zone: 予防的に避難を準備する区域）といいます。

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B. おおむね5～30km圏内

おおむね5～30km圏内

原子力発電所からおおむね5〜30km圏内は、発電所の状況や放射線の量など事態の推移を見守りつつ対応する区域です。
UPZ（Urgent Protective Action planning Zone: 緊急時に防護措置を準備する区域）といいます。　

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C. 30km圏外

30km圏外

発電所から30km圏外の地域は、30km圏内の方の避難経路や避難の受け入れ先になる場合があります。
また、風向きによっては、発電所から放出された放射性物質の影響を受ける可能性もありますので、発電所から「30km圏外」の方は、「おおむね5～30km圏内」の方と同じように、発電所の状況や放射線の量など事態の推移を見守りつつ対応しましょう。
このシミュレーションでは、A（おおむね5km圏内）かB（おおむね5～30km圏内）を選び、30km圏内の方の行動を確認してみましょう。　

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区域分けの根拠

区域分けの根拠

国際原子力機関（IAEA）では、PAZの範囲は3～5km、特に5kmを推奨しています。また、UPZは5～30kmを推奨しています。

これは、放射線による影響をはじめ、1986年に旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で起こった事故の事例や、屋内退避や避難を速やかに行える距離であるかどうかなど、対策の実行可能性を踏まえて提案されたものです。

日本の原子力災害対策指針では、この国際原子力機関の基準を踏まえ、さらに福島第一原子力発電所事故で実際に影響が及んだ範囲なども考慮して、PAZをおおむね5km圏内、UPZはおおむね5～30km圏内という範囲を設定しました。

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